世界は今、ウイスキーで沸いている
目次
台湾・スウェーデン・インド…新興蒸留所の注目株
「ウイスキーってスコットランドと日本くらいでしょ?」
…なんて、もう言えない時代がやってきました。
近年、世界各国でウイスキーづくりのムーブメントが加速中。
スウェーデンや台湾、インドといった“意外な国”から、世界に誇れる味が続々登場しています。
今回はそんな新興ウイスキー国の中でも、今注目すべき蒸留所を厳選してお届けします。
台湾:熟成スピードも情熱もハイペース!
カバラン(KAVALAN)
高温多湿な気候により、熟成がとにかく早い台湾。
その代表格がカバラン蒸溜所です。
- 豊かなトロピカルフルーツの香り
- 樽使いが巧みで、赤ワインカスクやシェリー樽仕上げも多彩
- 「ソリストシリーズ」はシングルカスクで圧巻の風味
柑橘の明るさ、バニラのやさしさ、そしてしっかりとしたボディ感。
一口で“台湾らしさ”が伝わる、個性派モルトです。
スウェーデン:北欧らしい“静かな強さ”
マックミラ(MACKMYRA)
スウェーデン発のクラフト蒸留所。
地元産の大麦や、スモークに使うジュニパー(杜松)など、北欧の自然を取り入れた独自のスタイルが魅力。
- 軽やかで繊細な味わいがベース
- 「スモーキーレシピ」は甘みとスモーキーさのバランスが絶妙
- 地下坑道で熟成された限定品も!
北欧らしいミニマルデザインのボトルも所有欲をくすぐります。
インド:灼熱の熟成が生み出す力強さ
アムルット(AMRUT)
「インドでウイスキー!?」と驚く方もいるかもしれませんが、今や世界が認める蒸留国のひとつ。
- 年間平均30℃を超えるバンガロールでの熟成は、スコッチの3〜4倍のスピード!
- フルボディでスパイシー、パンチのある飲みごたえ
- 「ピーテッドエクスプレッション」はアイラモルト好きも納得のレベル
暑さが育てる熟成感に、南国らしい果実味が加わる…クセになる味です。
その他、注目の“次なるブレイク候補”
■ オーストラリア:スターウォード(Starward)
ワイン樽熟成にこだわり。赤果実系の風味が特徴。
■ フランス:ベルルジェ(Brenne)
ブランデーの文化を生かし、華やかで繊細な味づくり。
■ 南アフリカ:バインランド(Bain’s)
バニラとキャラメルが香るグレーンウイスキーが人気急上昇中。
まとめ:ウイスキーの未来は、世界中で蒸留されている
スコッチやジャパニーズだけが“正統派”だった時代は、もう終わり。
今は、世界中の風土・素材・感性がボトルに詰め込まれる時代です。
私が初めて飲んだカバランは、熟成4年とは思えない深みと甘みに衝撃を受けました。
「長熟=うまい」という価値観が、良い意味で壊れた瞬間でした。
新興国のウイスキーは、まだ知られていない“可能性のかたまり”。
だからこそ、早いうちに出会っておきたい。
次に買う1本、いつもと違う国のウイスキーを選んでみませんか?
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