バーのカウンター、静かにグラスを傾けながら
「このピートの感じ、アイラっぽいですね」なんて一言――
言ってみたいと思ったこと、ありませんか?
でも、ウイスキーって専門用語も多くて、話すのが難しそう…
そんなあなたに、自然体でウイスキーの話ができるようになるヒントをまとめました。
目次
基本は“3ステップコメント”でOK!
香りや味の印象を言葉にするのって難しい…と思いがちですが、
この3つを意識するだけで、急に“語れる感”が出てきます。
- 香り
- 味わい
- 余韻(後味)
たとえば…
「グラスを近づけたときに、バニラや熟した洋梨のような香りがして、 口に含むと甘さとスパイスが広がる。余韻はふんわりとした木の香りが心地いいですね」
どうでしょう? 難しい言葉は使っていませんが、しっかり伝わりますよね。
香りや味を“何かにたとえる”のがコツ
「ウイスキーらしい」ではなく、「●●みたい」と具体的にたとえるのがポイント。
- 甘い香り バニラ、ハチミツ、キャラメル、完熟リンゴ
- スモーキー 焚き火、正露丸、焼き海苔
- スパイシー シナモン、ブラックペッパー、生姜
- フルーティー 洋梨、ベリー、レーズン、柑橘の皮
“ちょっとした背景知識”が会話に深みを加える
たとえばこんな情報を、さらっと添えられると一目置かれます。
- 産地の特徴:「アイラモルトは潮の香りとピートが特徴的なんですよね」
- 熟成樽の種類:「シェリー樽だとレーズンっぽい甘さが出るんですよ」
- 蒸留所のエピソード:「ここの蒸留所、実は創業200年以上なんです」
全部暗記する必要はなし!気になった銘柄を1つ調べておくだけでも十分ですよ。
会話で気をつけたい“スマートさ”のポイント
- うんちくは語りすぎない
→ 相手のリアクションを見て、軽く触れる程度に - 感想は押し付けない
→ 「○○って感じがしましたけど、どうですか?」と聞き方を工夫 - 好みの違いを尊重する
→ スモーキーが苦手な人もいます。「クセありますけどハマると抜けられないですよ〜」くらいがちょうどいい
まとめ:話すことより、“味わうこと”が伝われば十分
テイスティングコメントや背景知識は、あくまでウイスキーを楽しむためのスパイス。
一番大切なのは、そのウイスキーにちゃんと向き合って、自分なりの感想を持つことなんです。
私が一番印象に残っているのは、あるバーでバーテンダーさんと交わしたこんな会話。
「このウイスキー、雨上がりの森みたいな香りがしますよね」
そんな一言が、その一杯を一生忘れられない思い出に変えてくれました。
あなたの言葉で、あなたらしく語れば、それだけで十分スマート。
ぜひ、次にバーへ行ったら一言でも“ウイスキーの感想”を言葉にしてみてくださいね。
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